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コラム
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外周りの工事と坪単価。

家づくりは家だけをつくることでは十分ではないと考えています。 暮らしの工房では、「家だけをつくって駐車スペースにコンクリートを打って完成です。」では、満足いく暮らしが成り立たない。そう考えています。 家は、家本体はもちろん、中で使う家具であったり、今ケヤキ下の家で真っ最中の外周りの細かな配慮を促す工事(外構工事)、さらに窓からの目線や居心地のよさをプラスする植栽工事(庭)がすべて計画されていないと住まいとして成立しないと考えています。

外からの視線や外空間をどのようにつくるかも家づくりにおいては、とても大事な要素になります。

外の工事がどれぐらい費用としてウェイトを占めるかは、家のサイズというよりは敷地の大きさや周辺状況、家の設計の仕方によって影響されることが多いです。

何もない好環境の中で建つのであればそれほど必要なかったり、狭小地ではそもそも敷地に余裕はなく建物での工夫を求められたり、敷地に余裕がありながらも周辺環境があまり良い環境と言えなければ敷地内も外空間を整える必要があったり。

家の外を考えるということは、家の格好が良くなる贅沢な工事というよりは、暮らしを考える上で切っても切れない必要な工事の一つだと考えています。 そんな外周りの工事を含め、家具を含めトータルで家づくりを考えると、総額費用を家の面積で割って計算する、「坪単価」という一見わかりやすいような基準は何も意味がなく、かえって家づくりを曖昧にする、はぐらかす基準になっています。

家の良し悪し、価格は、坪単価で考えるのではなく、総費用で考えてどのように予算分配するかがとても大事なのです。

木塀を設置して外空間も整えられてきました。 木塀は杉の無塗装。 徐々に自然な風合いの変化を楽しめる素材ではないかと思います。


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