メニュー
3-6-35mahorobakanⅡ-A, Kokufu,
Joetsu-shi, Niigata, 942-0082, Japan
コラム
column

サクラ下の平屋@上越の現場で気密測定。

サクラ下の平屋@上越の現場で気密測定。 気密測定は、家の中にどの程度隙間があるかを測定する。 家を密閉し、ファンを設置。 家の中の空気をファンで外に出して家の中を負圧の状態にします。 負圧にするとどういうことが起こるかというと、空気はバランスを取るために入れる隙間を探して外から空気が家の中に侵入して来る。 隙間がなければ一方的に空気が出され、家の中は真空状態になり息苦しくなる…なんてことはなく(超強力なファンならありえるのか?)空気はバランスを取るので入って来なければ出ることができない。 そのようにして換算値を用いて家の中の隙間を測定します。 その機械(ファン)が写真です。

鼓のような形をしています。 測定は機械を使って強制的に空気を送り出しますが、暮らしの上、住まいでは換気扇がその役割を果たします。

排気と吸気が必ず家には着くので、出るところ入るところがしっかり決まっていれば(隙間がなければ)、その動きをコントロールすることも可能になります。 計画的に換気をするには気密の値(C値)が1.0を切ることが必要だとのこと。 気密を取ることは家の空気の動きを手中に納めることなのです。

それだけではありません。

空気は温度が上がると膨張し軽くなる特性があります。 その原理を使ったのが熱気球。 家の中で暖房して暖かくなった空気はパンパンに膨れながら上昇します。 家に重さがなかったらカールじいさんの空飛ぶ家状態です。 その暖かくなった空気は隙間がなければ家の中に留まり、暖かい家の中が実現します。 隙間がある場合は、暖かく軽くなった空気上昇し、パンパンの膨れ上がっているので家の上部で逃げ道を探して外へ出て行きます。

ここで上記した内容が出て来ます。 出たら入る。法則。 暖房期の冬。暖かくなった空気は上から抜け、抜けた分重たく冷たい外の空気が下の隙間から入ってくる。 これが、とても不快な隙間風てやつです。 いくら断熱性能をあげて、壁や窓から熱が逃げなくても、直接空気のやり取りをしたのでは一向に暖まりません。 だから断熱と気密はセットで考えなければなりません。 リフォームの場合は、気密をしてあげるだけでも効果はあると思います。 建具の隙間を塞ぐ品物がホームセンターなどに販売されているのはそのためです。 気密って住まいでは重要なのです。

そんな現場の気密測定。 結果は0.4。 暮らしの工房アベレージ。 しっかりと結果を残せています。

そんな気密。 家の中の空気が汚れてしまったらいけません。 開放型のストーブは使えない。 室内で焚き火をしているようなストーブは控えましょう。

事務所のアラジンストーブ。 夕方ぐらいにはクラクラします(笑)


関連記事
  • 屋根に乗っている雪の重さを考える。

  • 外周りの工事と坪単価。

  • 和室空間の使い方を考える。

  • 窓辺の居場所。

  • 家の照明。

この記事をシェア