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コラム
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家づくりの選び方と分かりやすさ。

サクラ下の平屋@上越は基礎工事へ。 その基礎工事の間に私は、できる限り詳細図面、いわゆるディテールというやつをいそいそと書いています。 詳細図は料理人で言ったら、そのお店の個性、味を決める調味料や食材のカットの細かな考え方と言ってもいい。 どんな味加減でどんな食感を与えたいか?そんなつくる人の人なりが出てくる部分。

この部分は、住まい手さんが細かく指示を出す部分でもなく、打ち合わせもするところではない部分ですが、暮らしの工房の家づくりではかなり重要な部分だと考えています。

こういうと勝手にやるとイメージつくかもしれないけど、上記した通り、お店の味を決める部分だから。 料理屋さんへ言って、注文時に塩はどれぐらい、出汁の濃度はどれくらい、どの順番で合わせて、火の通り加減がどの程度で、食材の切り方、盛り付け方はこんなんで。って注文しないでしょ? もはやプロでしか分かり得ない領域のため、自分の考えが如実に現れる部分なので、ここは絶対に手を抜けないところ。

この仕事をするかしないかで、どんなお店なのかは想像できると思います。

打ち合わせを必要としない部分なので、省力化しようと思えばできるのです。 それが既製品を使うということ。 レトルトのカレーに、ビーフかポークかチキンかを選ぶように。 湯煎するハンバーグに、どんなソースをかけるか選ぶように。 そのようにすることで均一に安定した味を、簡単に誰でも提供することができる。

家づくりでもサイズの決まったドアなどを選んで、色やデザインを住まい手さんに決めてもらい、現場ではめ込むことでややこしい詳細を考えることなく簡単に納めることができる。

誰でも似たような味を作ることができるのです。 レトルトは使わないけど、出汁を取らないでいい化学調味料を使う少しだけこだわり派もあるし、自分の味で、ていねいな仕事で勝負するところもある。 どれが良い悪いではなく、消費者がしっかりと見極めて選択すればいいと思います。

住宅の場合の見極め方は図面の量で判断するのがいいのかもしれません。 中身は分からなくても、細かなところの図面があるのか、既製品の選択肢の図面なのか、そんなところがそのお店の味だと思います。 それらを見せてもらって、どんな家にしたいかで選択するのがいいと思います。

料理屋さんも住宅屋さんも、自分のお店で出したいもの、提供したいもの、提供できるものがあるので、情報を取得することが大事だと思います。

そんな少し分かりにくい家づくり。 少しでも分かりやすく伝えるためにあの手、この手を使ってお伝えするのですが、手のきくサクラ下の平屋@上越のオーナーさんが、外観のCGを作ってくれました。

こんな感じで実際の現地写真と合成して。 こうすると建物と周辺敷地との関係が分かりやすくなりますね。

ファーストプレゼン時には、模型をお見せしている暮らしの工房ですが、模型は食品サンプル。CGはメニュー表にある写真のような印象です。 どんなお皿にどんな色合いので盛り付けされるのかがわかるような。 面白いです。

さらに、当初私の中でイメージして押していたいた木の外壁バージョンも検討してくれてました(笑)悪くないでしょ? 最終的には塗り壁の外壁を選択されましたが、こういう瞬時に変更しやすいところがCGのいいところ。 分かりやすい。住宅団地に建つ平屋、なかなかいいです。

このブログ記事、何を言いたかったかというと、「模型は食品サンプル、CGはメニュー表だな。」ということに気づいて、それを伝えるために前文で長々と料理屋さんとのたとえ話になってしまった(苦笑)前文8割が前置きの、最後2割が主文って感じです…文章って難しい。


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