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コラム
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構造を理解して設計すること。

先週、参加している構造塾のお勉強のために、長野市へ。 構造塾は全国で開催され、毎週各地で開催されています。 構造塾を主催しているのは、新潟市のM’s構造設計さん。 暮らしの工房の住まいの構造計算をお願いしているところ。

今の木造住宅の現状としては、4号特例というものがあり、壁量計算(地震に耐える壁の量)、4分割での壁量計算(建物の外側1/4に規定の壁が満たされているか)、N値計算(柱に抜ける力がどれくらいあるか)などの、極決められた規定の計算や仕様だけが求められ、さらに建築士が設計し確認済みという性善説で、確認申請等ではチェック不要な特例のおかげで、簡単な構造チェックさえやらなくても建物が建ってしまう状況にあります。 実は、こういったケースは多いように感じますし、これが大きな問題なのです。 こんな特例無くしてしまえばいいのですが、それが出来ないのが社会の仕組み。

だから、少なくとも暮らしの工房の住まいに暮らす家族の安全を守るためにも、費用はかかろうとも構造設計、構造計算(部材や基礎の一つ一つを確認する計算)は必要なことだと思って家づくりを提供しています。

構造設計を学ぶことは、家を設計する上でとても大事なこと。 だけど、この構造設計は後回しにされる傾向にある。 それは、間取り(平面図とは言わない)が誰でも絵として書け、それなりにやった感じに思えてしまうから。 家を設計するには、平面、立面、構造(架構)を同時に展開していく技術が必要。 実はこれがとても難しく、全てを成立させることが設計という仕事です。

誰でも絵をかけてしまう家づくり。 お客さんが書いたり、営業マンが書いたり、設計士が書いたり。 だからこそ、プロとして正しい知識と技術を持って正しい方向の家づくりをする必要性があると思っています。


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