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3-6-35mahorobakanⅡ-A, Kokufu,
Joetsu-shi, Niigata, 942-0082, Japan
コラム
column

杉のフロア。

五智の家では床を張り始め。 床は杉を使用。

無垢材には同じ材種にも、特一、無節といった材料の取り具合によって見た目や値段が変わってくる。 特一は節の入ったモノ、無節は節のないモノで揃えたモノ。 どちらがいいとかではなく、好みで選んでもらえばいい。 材料は同じで取る部位が違うだけ。

マグロの赤身なのか、中トロなのか、大トロなのかの違いで一匹のマグロは変わらない。 ただマグロも木も採れる産地によって味が違う。 でも、冷凍か生かの味の違いは分かれど、近海マグロの産地の違いはよほどの食通でなければわからない。 そこまで行くと、大半の人がマグロが食べたいのではなく、産地のブランドを楽しみたい人だろうし、特別感が出てワクワクドキドキ効果が得られる。(本気でわかる人にとってはかけがえのない楽しみなのだろうが。)

木も同じで、いろいろな産地ブランドがある。 杉は環境や手入れ状況によって、状態や性質に違いがあり、林業の盛んな地域も杉は手入れが行き届き、とても素晴らしい材料になる。 残念ながら新潟では、そこまで素晴らしい杉があるとは言い切れないが、それは栄えた産業の違いと受け止めて、その分自慢できる農業がある。 木と直接対話している大工工務店のようなところでは、目利きが効き、プロならではの産地の味を届けることができるだろうが、暮らしの工房は現場監督、設計から出来上がった会社であるため、プロならではの目利きによる良さよりも、木であるための理由や良さを暮らしの側面き沿って伝えられればいいと思っている。

だから産地にこだわらず(新潟だからということもあるけど)コストやインテリアなどバランスを考えて提供したい。 ちなみに今回の杉フロアは、静岡産。 杉はコストメリットが高く、柔らかく、キズつきやすいという特性がある。 キズが嫌だという人には硬くキズがつきにくい特性の木も提案しているけど、最終的には杉100%の採用率。 なんだかんだで杉が馴染みやすくて、みんな好きなのかもしれない。


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