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3-6-35mahorobakanⅡ-A, Kokufu,
Joetsu-shi, Niigata, 942-0082, Japan
作品
works

風景と暮らす池畔の家

風景と暮らす池畔の家が建つ環境は、歴史ある神社仏閣がいくつか存在し、古い街道の名残や池、豊かな自然が残る歴史情緒溢れる環境にある。

そんな豊かな風景を存分に取り入れながら暮らすための家というのがこの住まいのコンセプト。

平行のない不整形な敷地と1.2mほどの高低差をもつ癖のある敷地に対して抗わず、敷地向かいの池の形状に対して軸線を2つ持つ建物形状としている。

2つの軸を持つことで風景を家の中に存分に引き込むことが可能になり、豊かな風景を取り入れて暮らすというコンセプトを実現している。

敷地の高低差に対しては強引な造成を行わずに元々の地形を活かしながら緩やかに高低差を解消。

そのことにより、歴史ある周辺環境の中にそっと馴染む、風景の一つとなる家づくりを目指している。

そのため、外壁の素材は杉板の無塗装を選択。耐久性での選択はもちろん、時間の経過とともに経年変化できる素材であることで、歴史ある周辺環境の時間を纏う住まいとなる。

建物スペックは、耐震性能は許容応力度計算による耐震等級2、断熱性能はUA値=0.35(HEAT20G1)、気密性能C値=0.2。

【造園外構計画:荻野寿也景観設計】

周辺環境と建物の関係。2つの軸からくの字に折れ曲がった外観。池に対して開くように計画している。

ダイニングとリビング。木製の全開口できるサッシによって外を家の中に取り込んでいる。

リビングは掘り込んだピットリビングにウールカーペットの床と造作ソファの設え。床を彫り込むことによって外土間と近い床高さにすることで外部空間の延長になる。

雪国上越地域での雪を楽しむ暮らしとして40cmほどの積雪により雪の中に潜り込んだ状態になるリビングを計画。

ソファに座った時の見える風景。奥へと続く池が眺められる位置にソファを配置している。座ると意識せずに外が眺められるように居場所配置することで風景と暮らす感覚を作る。

リビングの障子を閉じた時。紙、ウール、漆喰、木の素材感が感じられる落ち着く空間に。

ダイニング側にも全開口できるサッシ。裏庭にはデッキがつながり落ち着いた庭空間がつくられる。

ダイニング上部は大きな壁面をもつ吹き抜け。漆喰に包まれた高さのある空間で自然光の微かな変化を捉えることができる。

光をとらえた漆喰の壁は外の光の変化を家の中に引き込むことができる。

吹き抜けを回して、暖冷房の空気のやりとりをし、最小限の設備で家全体を暖冷房できるように計画。

建物形状と動線からなるくの字のオリジナルキッチン。

I型とL型のいいとこ取りのようなキッチン。

リビングからライブラリー、ダイニング、キッチン方向へ。それぞれの空間は大きくないが少しづつ居場所が関係し合いながらつながる計画は数字以上の広がりを感じさせることができる。

2階の和室空間は池から続く軸線上にある。風景を意識的に眺め楽しむ空間、ハレの空間としての設えも。

左右に最小限(ベッド+机)の子供部屋を配置。その時その時の空間の使い方ができるように計画し、使用頻度が低くなりがちな和室を活かし切る計画。

小さな空間を使い切る暮らし方の提案。

高低差のある敷地に円形テラスをアプローチにしながら高低差を解消していく。

庭を通り玄関へと入ることで見るだけの庭ではなく体感できる庭となる。

建物全景。建物一体型のカーポートとすることで雪国の暮らしを支える。

まちに対して緑を提供しながら風景の一つとなる佇まいをつくる。


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