メニュー
3-6-35mahorobakanⅡ-A, Kokufu,
Joetsu-shi, Niigata, 942-0082, Japan
コラム
column

西本町の家。職人がつくる家づくり。

西本町の家は大工工事が終わり、内装へと移る段階。

ここまでくると終わりが見えて来た。

現場はとてもわかりやすい場所。

設計中の方にも、「あんな賑やかな場所でどうやって落ち着いた家にするのか気になる」と言われています。

あの手この手の作戦を練って設計しましたが、実は敷地条件が悪条件であれば悪条件であるほどやれることが限られるので、方向性が決まれば簡単?そこに向かってまっしぐらに家づくりをしていけばいい。

なんでもありな環境の方が、方向性を見つけるのが難しい。

一般の方が思われていることとは逆なのかもしれません。

家は敷地に対して素直に建てることが、暮らしやすい家になると思います。

西本町の家は周辺、敷地環境が厳しい分、そのことがよりわかりやすい家になっていると思います。

西本町の家では、外と中のつながりにいくつかの物理的、心理的フィルターの仕掛けをつくっています。

そのおかげで落ち着いた空間になりました。

内装は漆喰を塗ります。

今日は最後の大詰めダイニングテーブルを。

自分で設計している段階で大まかな組み立て方を考えて設計するのですが、設計中からめんどくささ満載な図面に。(自分で描いててなんですが。笑)

大工さんもずっと頭を悩ませながら(主に組み立て順番と手際)最後の大物へ。

「こんなこと、他の大工さんじゃあ嫌がってやらないよね。」

って大工さんに話しかけると、

「やりたい、やってやる。っていう気持ちのある大工じゃなきゃ無理だな。テーブルだけじゃなく、家全体。笑」

と。

ものづくりの本質を理解している職人さんとだからこそできる、既製品を組み立てていくだけの家づくりではない、手仕事の家づくり。

採算、効率だけを考えていたら、誰もこんな家をつくりたがらない。

ローコストというわけにはいかないけど、その分、設計や現場では自分ができる技量や知識を惜しみなく提供している。

みんな職人だなぁ。笑

だから家づくりは楽しい。

 

西本町の家の見学会は10月20日ごろ。

まだ決定段階ではないけど、その辺りを予定しています。

いつものように予約制で開催する予定です。

 


関連記事
  • 看板のない工務店。住宅現場のアピール手段。

  • 上越市・中郷の家の気密。

  • 家具の置き方は居心地、居場所に関係する。

  • 西本町の家。そとん壁下塗り。

  • 木製サッシでソトのつながりを手に入れる。

この記事をシェア