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コラム
column

薪ストーブライフに憧れつつも扱いは大変と踏み出せないあなたのための考え方。

現在設計中の住まいで検討中の薪ストーブ。

その設計の詰めを行うため、薪ストーブのショールームにて打ち合わせとカタログをたくさんもらってきました。

これまでも度々、採用を検討したり、当初の段階で「薪ストーブライフもいいなぁ」とプランに盛り込んだりしたものの、薪の管理ができなそう。。。薪割りなんてやっている時間がない。などの壁により、採用を見送るケースがたくさん。

私自身も薪ストーブは趣向品、アウトドア好きな人向けのアイテムという意味合いを強くイメージしているのが今まででした。

薪も自分で調達すれば暖房費はかからない。。。なんてのも好きな人にはいいけど普段使いには無理があると。

雑誌等の薪ストーブライフ、スローライフなイメージが強すぎて普通さが感じられない。

憧れるけど現実を直視するとやれないなぁと。

そんな軟弱思考な私のような人も多いのではないでしょうか?

しかし、ここ数年、私の中の考えにも変化が出てきています。

薪ストーブを難しく考えるのではなく、ただの暖房器具として捉え始めています。

暮らしの工房の家の暖房器具はほぼエアコン。

エアコンの他の選択肢は色々あるけど、その中の一つとして薪ストーブを位置づけできます。

家の性能からいえば大きなものは必要なく、小さな薪ストーブで十分。

むしろ夏は邪魔なので控えめなデザインでありたい。(ここが趣向品としての選択肢とは違う点)

薪集め、薪割りなんてしなくて購入すればいい。(インドア派として、ここは大事)

電気を買うか、灯油を買うか、ガスを買うか、薪を買うか、その違いでしかなく、エネルギー源を何にするかの違いでしかない。

そう考えると薪ストーブの選択肢は普通の人でも十分あります。

 

薪ストーブの暖かさは独特な特別な暖かさ。

ショールームで打ち合わせしていて帰ってきても体がポカポカする。

この体感は他の暖房器具では味わえない暖かさだと思います。

火を見るというのも、特別な時間になります。

さらにエネルギー消費の視点で言えば、カーボンオフセット(温室効果ガスの排出を相殺する)の観点からも非常に有効。

大きな利点がそこにはあると思います。

 

そして最近強く思うこと。

ライフラインから切り離され、独立して使うことができるのが大きな魅力。

停電時にも暖を取ることができるのは、大事が起きた時にとても有効。命を守る器具となります。

 

過去にはエネルギー源の集約化でオール電化等が流行っていましたが、私自身の考え方としてエネルギー源を分散させる方向に意識が向いています。

分散させたら次は公共のライフラインからの切り離し。

耐震等級の向上とセットで考えると、命を守る住まいとしてより強いものになります。

そんな家がこれからはいいのではないでしょうか?

 

 

と、最後は固くなりましたが、軟弱思考でインドアな私は、火の前で座りながらゆっくりお酒を飲みながら寝落ちしたい。

その願望を叶えてくれるのが薪ストーブかな。。。こんな気持ちでも十分扱うことができるのも薪ストーブです。


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