メニュー
3-6-35mahorobakanⅡ-A, Kokufu,
Joetsu-shi, Niigata, 942-0082, Japan
コラム
column

既製品ではなく、DIYで家に合わせてカスタムする。

家づくりを検討中のご家族をお連れして、サクラ下の平屋を訪問。

サクラ下の平屋

暮らしが始まってから一年が経過。

びっくりしたのはDIYとは思えない超絶仕上がりの手作りフェンスが出来ていました。

お子さんが小さい家庭はキッチン周りなど入って欲しくない、かまって欲しくないところはたくさんありますね。

ウチもそんな時期真っ最中。

突っ張り棒の簡易フェンスは必須です。

同じ状況のオーナーさんの住まいも同じ悩みを抱えていますが、その解決策がすごい。そして心意気が嬉しい。

 

家づくりでは子供中心で考えてしまうのはあまりよろしくないと暮らしの工房では考えています。

子供は成長していくもの。成長過程で必要なくなるものが山ほどある。

フェンスも同じで子供がいいこと、悪いことを把握できる3歳ぐらいになると不要になります。

その間、数年。

今度はオープンでお手伝いしやすい環境の方が好ましい。

だからこそ、そこに費用をかけることなくできる限り簡易的なものにした方がいい。そう思っています。

ちゃんと設計し、職人さんが作れば、素晴らしいものができるだろうけど、数年のために、不要になることが見込めることに費用をかけるのはなんとなくもったいない。

不要にならない意図があるなら大いに結構ですが。

だから突っ張り棒型のフェンスなどで対応することも一つの有効策だと考えています。

 

でも、サクラ下の平屋のオーナーさんは違いました。

家に対する想いが違いました。

この家に突っ張り棒のフェンスはどうしても似合わない。許せない。

外した時に釘穴が開いてもいいからと(最小限に)、DIYでインテリアと同材で開閉式のフェンスをつくっていました。

しかも、片側で子供が開閉できてしまう問題点を改善、ブラッシュアップしてもう片方は制作。

お見事としか言えない。

大工さん顔負けの精度と仕上がりで、DIYの域を余裕で超えている。

不器用な私には真似できない。

家に対して上手にフィットさせてくれて、本当に嬉しい。

錠もうまくつくっているし、真鍮釘のチョイスも嬉しい。

このレベルまで真似をしようとしてもそうそうできることではありません。

「簡易的なものでは家に合わないから自分で作る」その心意気に感服するとともに、つくり手として家に対する想いに本当に嬉しく思いました。

 

オーナーさん、ありがとうございました。


関連記事
  • 木づかい建築コンペ2020 大賞を受賞しました。

  • 住んでから食洗機を入れることになる。

  • 国府池畔の家にて暮らしの工房オーナー限定見学会を開催。

  • オンラインによる設計打ち合わせ。

  • 家づくりを考えはじめたらやるべきこと。暮らしの教室。

この記事をシェア