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Joetsu-shi, Niigata, 942-0082, Japan
コラム
column

家づくりの課題が顕著に。

発信が手軽にできるSNS(Instagram)に偏りつつなってしまう今日この頃。

忙しさについつい後回しにしちゃってしまうブログのことやメルマガ。

毎度、見に来るけど変わってないな。。。なんて思われていたらすみません。

 

活動していて、手が回らない状況に。。。

職人不足、許可証待ち、弊社のマンパワー不足、、、色々なモヤモヤに

しばらくの間つっかえがあらゆるところにあり歩みが遅く。

ただ、ようやくそれらつっかえが取れて先が一気に見通せるように。

ということで近況報告。

 

現在、長岡市で建築中の三角屋根の平屋は完成が見えて来ました。

24坪の小さな平屋です。

大工さんはほぼ一人で、滞っていた外壁の塗り壁も完成間近でようやく動き出し。

現場にて様々な職人さんと話す中で、本当に職人さんがどの業種も手一杯な様子。

手伝いが欲しくて連絡するも、お互い様でどこも手が回せない。

かといって、「今の状況で暇な職人に声かけても、腕に心配あるから下手なところに声掛けできない」という職人さん。

とてもわかります。

どの業界も、仕事があるところにはあるし、ないところにはない。

よくよく考えれば当たり前の状況です。

変な仕事をされると、オーナーさんに迷惑がかかるのはもちろん、職人さんの仕事も余計に増えて大変なことになってしまう。

今後、職人不足は懸念されています。

現場でも色々な人に相談しながら、どうしようかねぇ。。。なんて対策を練っています。

今できることは、極力単純作業を省力化、外部化して技術が必要な部分に特化しながら、性能やデザインを強化していこうということ。

その面では、採用率の高い大型パネルは今後ますます重要度が上がります。

この住まいは、大型パネルを採用して、付加断熱により断熱性能を手間を最小限に強化しています。

UA値0.30(HEAT20G2) C値0.2

大屋根の下、3.5mの天井に包まれる空間という入れ子のような面白い空間の住まいです。

 

そして次の住まいもスタートしています。

先日、地鎮祭を行いました。

こちらは上越市内の市街化調整区域に建つ住まい。

市街化調整区域というのは、建物を建てるのに制限がかかるエリア。

農業地等に余計に開発されないように制定されたりします。

区域設定される以前から家が建っていたことがわかったり、農家だったり、なんらかの理由があったりした時に建築可能です。

その際に、開発許可というのを行政に申請して受理されなくてはなりません。

土地家屋調査士等(色々な士業が絡む)に依頼して開発許可の許可証を得なければ着工、確認申請がおりません。

今回はそんな依頼をしてから2ヶ月が過ぎてようやく開発許可の許可証が下りてきました。

この開発許可を待っていたために、何度か着工スケジュールをずらし、その度に各業者さんの調整に一苦労。

前述した通り、どの業種も不足気味なので、予定したところに入らないと次がだいぶ先延ばしになってしまうこの頃。

監督業務としてのこのスケジュール調整は本当に胃が痛い。

このモヤモヤがようやくスーッと晴れました。

市街化調整区域は安価で土地が手に入ることと、風景のいい立地のことが多く、お得感はあります。

が、水や下水の引き込みだったり、開発許可申請だったり、プラスαの要素も多い。

その辺りは注意が必要ですが、プライスレスな風景は魅力です。

こちらの住まいは果樹がたくさん植わる敷地に、水田が広がる23.5坪の小さな平屋です。

小さな平屋ですが、大型パネル化により付加断熱し、エネルギー棟のような一部屋根形状が変化したところに太陽光パネルを設置。

昨今のエネルギー高騰も加味しながら、小さな太陽光パネルを載せ、自家消費分をまかないながら、落雪問題を解決した住まいです。

仕様はUA値0.25(HEAT20G2…もうすぐそこにG3)レベルまで上げてあり、Nearly ZEHとなっています。

ただ、性能もすごいですが、それより何より南に連続するLDK一面の窓のある空間は絶対的にこの場所にあう。

各室のつながりもうまくいっている、23.5坪とは思えない広がりとつながりのある住まいです。

早く空間を可視化したい。

家は小さくていいんだ!!

と、絶対に思える住まいだと思っています。完成は4月末予定。

そして、動いている住まいがもう一つ。

こちらも年内着工を予定している、糸魚川市(初!!)内に建つ住まい。

お住いの敷地に建つ、建て替えとなります。

先日、建築部分の解体の打ち合わせをしてきました。

3世代が暮らす37坪の少し大きな住まい。

敷地内には大きな桜の木があり、その下からスーッと伸びていくように屋根をかけたつくりです。

桜だけでなく、立派な藤棚もあり、それらを避けるように建築します。

この家は建て替えですが、今住まいの母屋を建築中に残しながら空いている敷地(既存車庫がある場所)に計画。

3世代で暮らす家族。何度も引越しする負担はご高齢の両親にはかなりのストレス。

そんなストレスを軽減するために、敷地内の空いている場所にそっとはめ込むように配置計画しています。

敷地内には庭木がたくさん。

そんな庭木も交わしながら、活かしながら、新たな住まいを計画です。

敷地内を通して建築的にみれば、決して一番いい位置での配置ではないと言えますが、(一番いい場所は今住んでいる母屋の場所だから)

それでもその優しい選択が間違いじゃないと言えるくらい、内部と外部の関係に配慮しながらできた住まいだと思います。

人や庭木などそれぞれに配慮しながら建築が一番最後にそっと敷地に寄り添う。

そんな風に計画しています。

敷地に植わる大きな立派な桜の木。

建築工事に結構負担がかかるけど、やっぱりゼロにしたくないし、そこを中心に展開したい。

そんなファーストプランをお見せしました。

この桜は地域の人も楽しみにして見にくる桜。そのためにも残して上げたい。という賛同の声をオーナーさんからももらいました。

この住まいの主成分の半分は色々なやさしさでできています(笑)

こういう住まいがたくさん増えたら、まちが絶対に変わっていく。

威張り切った主張をした、見栄を張った住まいはいらなくて、心にスーッと染み渡る家がいい。

この住まいの完成は5月末予定。

 

と、ブログを全然更新できてない中で、3つの住まいが動いていました。

色々なことにようやく区切りがつき、ようやく次に行ける感じが出てきました。

 

おそらく、建築業界も依頼があるところにはあり、ないところには全くないという状況だと思います。

おかげさまで弊社は今の所、前者。

忙しさにかまけて発信が滞ると、あっという間に後者になってしまう恐怖もあり。。。

しっかり更新していこうと思います。

 

 

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